2017-03

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前園引退

前園真聖選手が引退を表明したと報じられました。

何とも感慨深いものを感じるのは、ぼくだけじゃないでしょう。
またこの選手ほど天国と地獄を味わった人も少ないのではない
でしょうか。

Jリーグ黎明期を引っ張ってきたカズからその座を引き継ぐ
存在として、またフランスワールドカップ初出場へ欠くことの
できない存在として、誰もが認める存在でした。

その存在を決定的にしたのは言わずと知れた96年アトランタ五輪
予選でした。当時は五輪出場もままならない日本サッカーでしたが、
28年ぶりの出場を果たしたのもキャプテンである彼の活躍なしには
ありえませんでした。
そのアトランタ五輪予選・マレーシアはクアラルンプールのシャー
アラムスタジアムにぼくもいました。

アトランタ五輪最終予選は、8チームを2グループに分けてリーグ
戦を行い、各組2位までが決勝トーナメントへ進出という
レギュレーションでした。日本は大会直前にエースFW小倉(現甲府)
をケガで欠きメンバー不足は明らかな状態でした。西野朗監督(現
G大阪監督)は緊急にMF中田英寿(現フィオレンティーナ)
を召集したもののFWは城(現横浜FC)と松原(現静岡FC監督)
のみ。実質上は城のみでした。
それでも、カミソリのような切れ味の前園のドリブルで相手を切り裂く
様は正に救世主のようで日本がグループリーグを2勝1分けの1位で
通過しました。

準決勝はB組2位のサウジアラビアです。当時アジア最強といわれて
いたチームで、サッカーに詳しい人ほど「勝てないだろう」と言って
いた記憶があります。
ぼくは、いても立ってもおれず現地へ行ってしまったわけです。
シャーアラムはでかいスタジアムでした。
日本には、日産も長居ももちろん埼玉もないころでしたので
国際規格のスタジアムを見るだけでも興奮したものでした。

試合は、試合開始直後に前園のドリブルからのゴールが決まります。
ですがその後は、サウジに押されっぱなしで何度も肝を冷やす場面
ばかりです。それもGK川口(現磐田)の好セーブで何とか防ぐ
という状態。
後半から投入されたMF中田がリズムを取り戻し、ついに日本は
またも前園がゴールし2-0とします。サウジに1点返されたものの
2-1でタイムアップ。日本が28年ぶりの五輪出場を決めました。
ぼくらも喜びを爆発させました。

この大会で前園の評価は決定的になり、CMにも引っ張りだこに
なりました。その野性的なルックスと当時は珍しかったヒゲが
よく似合い、ギャル人気も沸騰しました。五輪終了後はフル代表
に定着。誰もがフランスW杯予選でも中心になるものだと思って
いました。

ところが・・
セビリアへの移籍話が舞い込んだころからおかしくなってきます。
先方のスタッフが所属の横浜Fの試合を見に来ていたりしたので、
噂だけではなかったのだと思います。
結局移籍は実現しませんでしたが、これには看板選手を失うこと
に強硬に反対した所属の横浜Fが悪いなどと言われましたが、
真相はぼくには分かりません。当時は日本人が欧州に移籍という
のは考えにくい時代でした。

ともかくこの移籍がなくなって以降、彼のモチベーションがなくなった
のか、はたまた人気に天狗になったのかパフォーマンスが急速に
悪くなります。
彼の才能を買っていた代表の加茂監督も、ついに彼を代表から外す
措置をとりました。
その位置にとって代わったのが、五輪では彼の子分のような存在
だった中田でした。
その中田の活躍により日本がW杯初出場を決めるとはなんという皮肉
でしょうか。
前園がそれまでのパフォーマンスを維持していれば、そもそも中田は
代表にさえ選ばれなかった可能性大だったとぼくは思います。

その後、中田は平塚からイタリアへ渡り成功をおさめます。一方の
前園はV川崎に移籍したり、ブラジルへ行ったりはたまた韓国へ
行ったりしてもがくもののパフォーマンスが戻ることはありませんで
した。

彼に対して批判や嘲笑をすることは簡単です。
ですが、一時期彼に日本サッカーを託そうと考えた人は相当数いた
はず。間違えなく彼は一時期、スターでした。あの時期の彼の輝き
を否定はできないでしょう。

これから彼はどうするのでしょうか。彼についての記事や番組なども
作られるかもしれません。Get Sportsあたりで。

悲しい晩年でした。おつかれさまと言いたいと思います。

↓当時のサッカーマガジン
sm960410a.jpg

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コメント

コメントありがとうございます。
そうそう、決勝で城がそんなプレーしましたよね。でも結局敗戦・・。
日本が韓国に勝つのは97年のW杯予選のアウェイまで待たなければならないことになるわけです。

チェ・ヨンスは完全に敵でしたもんね(笑)関係ないですが、ヨンスを漢字変換すると「英寿」ってなりますよ!

懐かしいですね

僕はアトランタ予選の準決勝のサウジ戦と決勝の韓国戦が印象的です。
決勝の韓国戦の城の執念のオーバヘッドから彼らのアトランタ五輪への執念と言えるではないでしょうか。
それにしても韓国のチェ・ヨンスは憎たらしいと思いましたよ(笑)

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